TechnicalReview

世界をかき回す設計ボランティア

#52 携帯点滴

 蚊の針に刺されても気づかない人は多い.ヒトの感覚には粗さの閾値があり,それを下回る刺激には感づかないようにできている.これに倣って,刺されても痛くない注射針が発明された.複数本束ねて注入量を増す展開が考えられている.

 点滴システムは場所を拘束する.大きな機構を連れ歩かなければならず,点滴量を調節することはできにくい.一定時間に一定量を滴らせるために,必要な水分を注入しなければならず,適時適剤を注入することは面倒だった.

 「携帯点滴」は,手軽に持ち歩ける点滴である.鞄等で持ち歩け,適時患部に刺すことで,必要な栄養を供給する.患者自身では気づかない症状を事前に予測するアルゴリズムに基づき,音声等の刺激によって使用タイミングを知らせる.

 健常者の栄養補給としても使える.

 #52では,体調情報を取り出す装置を考案し,静音使用へ向けた適切な刺激について考える.